ハイライトはブリーチが絶対必要なの?
ブリーチなしでハイライトはできないのかな。
そんな方に疑問に答える記事になります。
ハイライトに興味はあるけどブリーチはできない。髪を明るくしたいけど、ブリーチでのダメージが心配…ハイライトにブリーチは絶対必要なの?
そんな疑問に答える記事になります。
『ブリーチなしのハイライト』はSNS上でよく見かけるハイライトとは違い、ブリーチを使用しないため、髪への負担を軽減しながら、自然で美しい仕上がりを実現できるヘアカラーです。
この記事では、ブリーチなしハイライトの魅力やメリットを詳しく解説し、適用例やアフターケアのポイントなどもご紹介します。
ぜひ一度お試しいただくきっかけにしてみてください。
この記事を書いている人
現役のヘアカラー専門の美容師です。ヘアカラー検定も所持して経験と知識は他の美容師に負けません!
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1. ブリーチなしハイライトとは?
ブリーチなしハイライトは、ブリーチを使用しないハイライトデザインです。髪へのダメージを抑えて、自然なハイライトカラーを実現します。
1-1. ブリーチなしハイライトのスタイル
1-2. ブリーチなしハイライトの特徴
ブリーチなしハイライトの特徴は以下のとおりです。
- 髪へのダメージが少ない
- 自然な仕上がりが得られる
- 施術時間が短い
- 髪色の持ちが良い
これらの特徴から、髪の毛への負担を気にする方や、初めてハイライトを試す方におすすめのからデザインになります。
1-3. ブリーチなしハイライトと通常のハイライトの違い
ブリーチなしハイライトと通常のハイライトのもっとも違う点は『デザイン性』です。
SNSで見かけるようなハイライトはブリーチを使って色素を抜くため、かなり明るく出来ます。そのため実現できるカラーデザインの幅が広いです。
SNSでよく見かけるハイライトデザインはこのようなイメージ。
〇ブリーチハイライトの特徴は以下の通りです。
- 実現できるデザインが多い
- 写真でもスジ感がばっちりわかる
- ハイライトの色が様々
- ダメージが大きい
- 褪色が大きい
このようにブリーチハイライトは、幅広いデザインを創ることができますが、ブリーチなしはそこまでデザインを創ることができません。
赤丸の部分が本物のブリーチなしハイライトっぽいですね。
〇ブリーチ無しハイライトの特徴は以下の通りです。
- 自然なコントラスト
- 褪色が少ない
- ダメージが少ない
- あまり明るく出来ない
- 髪色に制限がある
1-4. ブリーチなしハイライトはどんな人に向いてる?
- 髪をダメージさせたくない方
- 頭皮が敏感な方
- 全体を染めるのに抵抗がある方
- 自然な立体感を求める方
1-5. ブリーチなしハイライトとウィービングの違い
ハイライトとは髪の一部に明るい色をつくるデザインの総称のようなもので、ウィービングは、髪の一部をすくい取って染めるハイライト技法です。
メッシュもハイライトも同じ髪の毛に明るい色を入れるデザインになります。その際に使う技法のひとつがウィービングになります。
一般的にハイライトはスジ状に明るい色を配置するカラーデザインです。
メッシュもハイライトもバレイヤージュもハイライトのデザインになりますが、ハイライトの入れ方が違うので、デザイン自体は変わります。
今回紹介している『ブリーチなしハイライト』はウィービングという技法を使い、ブリーチ剤を使用しないハイライトデザインです。
技法自体はSNSで見かけるハイライトと同じようなものになります。
2. ブリーチなしハイライトのメリット
ブリーチなしハイライトのメリットは以下の通りです。
- 髪のダメージが少なく、明るくなりすぎない
- メンテナンスが楽
- 自然な仕上がり
2-1. 髪へのダメージが少なく、明るくなりすぎない
ブリーチなしハイライトの最大のメリットは、髪へのダメージが少なく、明るくなりすぎないことです。
ブリーチなしハイライトでは、ヘアカラーを使用するので、通常のヘアカラーとダメージは一緒。
時間がたってもあまり明るくなりません。
2-2. メンテナンスが楽
ブリーチなしハイライトは、メンテナンスが楽ですね。
毎回入れる必要もなく、周期も4か月程度たっても根元が気になりません。
メンテナンスの時間や料金のコストを抑えることができます。
2-3. 自然な仕上がり
ブリーチなしハイライトは、自然な仕上がりが得られるという魅力があります。SNS上のハイライトは、かなり明るい色もあり、派手な印象になることがありました。
しかし、ブリーチなしハイライトでは、地毛の色と調和がとれたナチュラルなハイライトが実現できます。
この自然な仕上がりは、落ち着いた印象を好む方にも特におすすめです。
3. ブリーチなしハイライトのデメリット
ブリーチなしハイライトのデメリットは以下の通りです。
- カラーバリエーションの制限がある
- ハイライトが消えやすい
3-1. カラーバリエーションの制限がある
結論から言うと、ブリーチを使用しないハイライトは、カラーバリエーションが制限されます。
その理由は、ブリーチを使用しないために、明るいカラーに染められないためです。
例えば、ブリーチを使用する場合は、アッシュやグレージュなど、幅広いカラーバリエーションが楽しめますが、ブリーチを使用しない場合は、ブラウン系の色合いに限定され、ベースカラーとのコントラストがつかず、ハイライトが目立ちにくくなります。
3-1-1. お勧めできない髪質
ブリーチなしのハイライトは明るくする限界があるため、以下の髪質には向きません。
☝向かない髪質
- 黒染め
- ハイライトを入れても明るくならないため
- 暗めの白髪染め
- 同じく明るくならない
- 白髪が伸びていて白髪を隠したい
- ハイライトで白髪が染まらないため
3-2. ハイライトが消えやすい
ブリーチなしハイライトのもう一つのデメリットは、持続期間が短いことです。
ブリーチを使用したハイライトは色素を抜いているため次回来店時に明るくなる傾向があります。しかし、その明るさを利用して単色染めでもハイライトデザインを作りなおすことができます。
しかし、ブリーチなしハイライトは次回のカラーで単色染めを行うとハイライトがなじむ傾向があります。
そのため、ハイライトデザインを残すためには根元のみ染めるか、ハイライトを入れなおす必要があります。
4. ブリーチなしハイライトのスタイル3選
ブリーチなしハイライトは、以下のような組み合わせで使用します。
- ダークトーン+ブリーチなしハイライト
- 地毛+ブリーチなしハイライトのみ
- ブリーチなしハイライト+ヘアマニキュア
4-1. ダークトーン+ブリーチなしハイライト
おしゃれ染めの6レベル~8レベル+ハイライトの組み合わせなどお勧めです。
✔こんな方にオススメ
- 仕事で暗くしないといけないが、重く見えるのが嫌な方
- 6~8レベル以下で染めていて、少し柔らかさが欲しい方
- 自然な立体感が欲しい方
このような場合にお勧めできます。
4-1-1. 施術の流れ
- 手順1カウンセリング
- 手順2ハイライトを入れる
- 手順3そのまま間を染める
- 手順4自然放置してシャンプー
ダークトーン+ブリーチなしハイライトの時間は❓
施術時間の目安:1時間30分程度です。
4-2. 地毛+ブリーチなしハイライトのみ
全体染めに抵抗がある方にも、ブリーチなしハイライトは最適です。自然なグラデーションや立体感を作り出すことができます。
ハイライトをとにかく細かく多く入れて地毛に溶け込ませます。
✔こんな方にオススメ!
- 初めてカラーを試す方
- 根本が気になるのが嫌な方
- 頭皮があまり強くない方
- 自然な立体感が欲しい方
さらに、なかなか定期的にカラーができない方などおすすめですよ。
4-2-1. 施術手順
- 手順1カウンセリング
- 手順2ハイライトを入れる
- 手順3加温放置してシャンプー
施術時間の目安:1時間15分
4-3. ブリーチなしハイライト+ヘアマニキュア
白髪をヘアマニキュアで染めているけど、もっと明るい髪色にするときにブリーチなしハイライトが最適です。
ヘアマニキュアでは明るく染めることができないので、負担を軽減しながら自然で美しい髪色に仕上げることができます。
✔こんな方にオススメ
- 頭皮が弱く白髪染めをしたくない方
- 髪を傷めたくない方
- ヘアマニキュアをしている方
- 自然な立体感が欲しい方
4-3-1.施術手順
- 手順1カウンセリング
- 手順2ハイライトを入れる
- 手順3加温放置
- 手順4シャンプー
- 手順5ヘアマニキュア
- 手順6加温放置してシャンプー
施術時間の目安:2時間15分
5. ブリーチなしハイライトのアフターケア
ブリーチなしハイライトを施した後のアフターケアも重要です。正しいケア方法で髪の美しさを維持しましょう。ここでは、シャンプー・トリートメントの選び方と定期的なメンテナンス方法についてご紹介します。
6-1. 自宅でのケアの方法
ヘアカラー後の髪のケアはとても重要です。
以下のポイントを参考に、自分に合ったシャンプーやトリートメント、アウトバストリートメントを選びましょう。
まず、洗浄力の弱くて髪を守る成分が配合されたシャンプーを選びましょう。ダメージ補修成分も配合されているとさらに良いです。
次に、髪質に合ったトリートメントを使用することで、ダメージにも強くなり扱いやすくなります。
最後に、アウトバストリートメントを使用することで、髪に潤いやツヤを与え、ブローやドライがしやすくなります。
しっかりと保湿をして、きれいな色を維持しましょう。
6-2. ヘアカラーサイクルについて
ブリーチなしハイライトは定期的に入れなくても、美しいカラーをキープできるため、メンテナンスが楽なヘアカラーです。
自然な明るさをキープでき、明るすぎないハイライトになるため、4月に1回のメンテナンスで十分です。
もし、もう少し明るさを足したい場合は、早めにメンテナンスをすると良いでしょう。
7. ブリーチなしハイライトの応用
ブリーチなしハイライトは、髪へのダメージを抑え自然な仕上がりに適した方法ですが、髪質や希望によって対応できないことがあります。
その際の応用を紹介します。
7-1. ブリーチなしハイライトの応用
ブリーチで入れるハイライトは、髪の色素を抜くためデザイン性や色の表現が豊かになりますが、このようなことが起きることがあります。
✔ブリーチハイライトのよくある失敗
- 髪がパサパサになり、手触りが悪くなった
- 髪の色が思ったよりも明るくなり、目立ちすぎた
この失敗を防ぐためのブリーチなしハイライトの応用を紹介します。
7-1-1. カラーに10~25%ブリーチを混ぜてハイライト
カラー剤にブリーチを少しだけ配合するとデザインの幅がぐっと広がります。
配合する量はカラー剤に対して10%程度、つまり10gに対して1gしか入れません。
コントラストが見えつつダメージも少なく、派手になりすぎません。
✔こんな方にオススメ
- 髪が少し明るくなりにくい
- カラーで既に明るくなっている
- もっとハイライト感がほしい
✔注意点としては以下の通りです。
- 少し黄味がでてキラキラする。
- ハイライトの色は選べない(オレンジ味~イエロー)
7-2. おすすめの美容院・スタイリスト
美容師を選ぶ際は、経験年数がある程度あり、ヘアカラーの知識が豊富な方を選ぶと良いでしょう。
また、繊細でナチュラルなヘアカラーが得意な方を探すと、希望通りの仕上がりになる可能性が高くなります。
さらに、SNSで過去の施術例を確認することもオススメです。
失敗しない美容室の探し方はこちらに詳しく解説しています。
8. Q&A
Q1: ブリーチなしハイライトは、どんな人におすすめですか?
A1: ブリーチなしハイライトは、6レベル~8レベル以下の人や、頭皮が弱い人、全体染めに抵抗がある人に特におすすめです。また、ブリーチを10%混ぜるとハイライト感も出すことができます。
Q2: ブリーチなしハイライトはどのくらい持ちますか?
A2: 地毛に入れている場合は4か月程度。全体染めも行っている方は2か月程度で根元のカラーが必要です。ハイライト自体は4か月を目安にしてください。
Q3: ブリーチなしハイライトと通常のハイライトの違いは何ですか?
A3: ブリーチを使用するかしないかでデザイン性が変わります。
Q4: ブリーチなしハイライトのデメリットは何ですか?
A5: 一番はカラーバリエーションが制限されることです。明るさが出しにくいため、コントラストが弱い傾向があります。
Q5. ブリーチなしハイライトは白髪染めに使えますか?
A5. 使えますが、条件がいくつかあります。
9. まとめ
ブリーチなしハイライトは、従来のハイライトと比べ髪へのダメージが少なく、自然な仕上がりが特徴です。
適用例としてダークトーンの髪色や頭皮が弱い人、全体染めに抵抗がある人におすすめです。アフターケアとして、カラー専用のシャンプー・トリートメントを選び、定期的なメンテナンスが大切です。
また、おすすめの美容院・スタイリストを選ぶ際には、カラーの知識が豊富でナチュラルなヘアが得意な方にしましょう。
ぜひ試してみてください。
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