・白髪が気になる。
・頭皮や髪のダメージも気になる。
・髪が細くなってきた。
・染めてもすぐに白髪が気になる。
・このまま染めていても大丈夫?
白髪にはそれぞれ悩みがつきません。白髪を染めると逆に白髪が気になる場合も。
このまま白髪を染めることに疑問を持つこともあるし、周りでも染めない人もちらほら。
いろいろな情報が出回っていて、自分にとっていったい何がいいのかわからない。そんなことはありませんか?
私は、ヘアカラー専門家として15年以上の経験を持っており、多くのお客様のヘアを美しくするお手伝いをしてきました。
ぼくのプロフィールはこちら。
そんな私がカラーの専門の美容師として蓄えた知識をもとに、白髪染めを辞めてグレイヘアに移行する方法を4つ紹介します。
この記事を読むことで、グレイヘアに移行する方法を正しく理解することができます。
その知識をもとに様々な角度から自分にある最適な髪色を導き出すことができるかもしれません。
最後まで読んで、グレイヘアが自分にとって合うものなのか、移行方法は何がいいのか。見極めていきましょう。
✔この記事の内容
- グレイヘアにするための基礎知識
- グレイヘアの移行の仕方
実際の写真や図解を使い、分かりやすくしていますので最後までお読みください。
グレイヘアとは
グレイヘアとは
・黒髪と白髪が混ざってグレイ(灰色)に見える
・年齢を重ねた髪
という2つの意味があります。
意味合いでいうと『灰色に見える』というのが強いように感じます。
グレイヘアがトレンドな理由
理由は様々、ぼくが感じるのは
- 自然体への移行
- 健康的なライフスタイル
- 時間とコストの節約
- ポジティブエイジングの考え方が広がっている
- 個々の美の認識が変わってきている
現在でも『白髪』は隠すものという認識が強いですが、最近では『ありのままを受け入れたい』や『白髪もキレイ』と思う人が増えてきました。
実際にぼくのお客様でも、従来の白髪染めから白髪をきれいに見せるヘアカラーに移行する方が増えています。
その一方で、『老けて見えそう』や『周りからの反応が気になる』と考え、グレイヘアに挑戦できない人が多いです。
どうせなら素敵なグレイヘアを目指したいもの。
そのためにグレイヘアの正しい知識を身に付けましょう。
グレイヘアに必要な白髪の割合とは
ぼくは必要な白髪の量があると考えます。
ぼくら美容師は白髪の量を%で把握します。
具体的には
グレイヘアとは『灰色の髪』でしたね。
少なくて40%から50%程度、理想は80%ほどでしょうか。
10%から30%ではグレイヘアというより、黒髪の印象が強くなってしまいます。
自分の白髪の量を確認することが初めのポイントになるでしょう。
グレイヘアに必要な白髪率の確認の仕方
実際に白髪の割合を確認してみましょう。
白髪の割合は頭の部位でかなり違います。いざグレイヘアを目指したら思ったより黒く見える場合があります。
そうならないためにも、全体的に白髪の割合を把握しておきましょう。
見るべきポイントは3つ
- トップのライン
- サイドのライン
- 頭頂部からバックのライン
ラインで見るのがポイントです。
自分で確認するのは難しいかもしれません。
家族の方に見てもらうといいかもしれません。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
グレイヘアに移行する前にグレイヘアのイメージを確認しよう
先ほどの白髪の量を参考にグレイヘアのイメージをしてみましょう。
「フロントが40%、トップが30%、バックが10%」など
何となく数値化すると、実際のグレイカラーのイメージが湧くと思います。
グレイヘアに移行する際の注意点
髪質による影響
グレイヘアに移行するためには、髪質によって適した移行方法が変わりますね。例えば、パサつきやすい乾燥した髪の場合は、白髪染めから徐々に色を変えていく方法が適しています。
一方、直毛でツヤ感が髪の場合は、全頭ブリーチやハイライトなどが適している場合があります。
髪質に合わせた移行方法を美容師と相談することをオススメします。
途中での色の変化
グレイヘアに移行する過程では、途中で色の変化が起きます。これは、白髪染めからグレイヘアに徐々に移行するため、髪の色を段階的に変える必要があるためです。
この色の過程で最適な髪色が見つかる場合もありますし、定期的に修正が必要になる場合もあります。
グレイヘアは1日ではできません。長期的な計画が必要です。
グレイヘアに必要な期間は
ヘアスタイルや白髪の量、伸びる速さ、移行の方法で期間は変わります。
髪は1か月に1センチほどしか伸びないため、完全なグレイヘアになるには時間がかかります。
ショートヘアでも半年から1年単位。ボブになると2年近くかかることを覚悟しましょう。
我慢できなく諦めてしまう方もいるので、地毛と白髪染め部分となじませながら、少しづつ移行するのが成功のカギです。
グレイヘアへ移行の仕方
グレイヘアに移行をするための方法は大きく4つほどあります。
- 白髪染めを辞めて白髪を育てる
- ヘアカラーで徐々に移行する
- ヘアマニキュアで移行する
- ブリーチを使用して移行する(全頭ブリーチやハイライト)
それぞれ順番に解説していきます。
1. 白髪染めを辞めて白髪を育てる
ヘアスタイルで期間が変わります。ロングヘアなど途中であきらめてしまう方もいます。
白髪染めを辞めて、地毛を伸ばしてグレイヘアを目指します。
このようなイメージです。
- 移行初期白髪染め卒業
白髪染めを辞めます。
- 数か月後徐々にグレイヘア面積が増える
白髪が中途半端に伸びて染めたい衝動がでるかも。また白髪に対して視線が気になる。場合によって『白髪隠し』グッズを使用してもいいかも。
- 1年後約12センチほどグレイヘアになる
グレイヘア部分がかなり広がってくる。周囲からグレイヘアを目指しているんだと認識される。
- 2年から3年スタイルによってはバッサリカットして一気にグレイヘアに
毛先の白髪染め部分を切ってスタイルチェンジをしてもいいかも。
- ベリーショート~ショートヘア
- 白髪が伸びても気にならない人
- ロングヘアなど髪に長さがある人
- 周りの目が気になる人
ロングヘアの場合は3年から4年かかることがあります。その間は特に白髪と毛先に茶色い部分の色の差気になったり、汚く見えてしまうことがあります。
こちらの記事を参考にグレイヘアをきれいに見せましょう。
2. ヘアカラーで徐々にグレイヘアに移行する
伸びてきた根元の髪から段階的に変えていきます。
グレイヘアに移行するまで時間がかかるが、ストレスが少なくグレイヘアを目指せます。
白髪染め済みの毛先と根元の白髪は一度では変えれません。根本の色から少しづつ調節が必要です。
3つの段階を踏んでグレイヘアに移行します。
- 全体を明るくしていく
- 12レベルくらいになったら、おしゃれ染めのグレー系で染める
- 白髪の境目がなくなってきたら、白髪を育てる
順に解説します。
1.まずは全体の髪色を明るくしていきます。
2.髪の明るさが10~12レベル程度になったら、おしゃれ染めのグレー系で染めていきます。
おしゃれ染め移行初期は暗めに設定します。
3.境目がなじむので、色を淡くして白髪を育てていきます。
この後はモノトーン系の淡い色で白髪を染めても、地毛にしてもいいです。
- ストレスを少なくグレイヘアにしていきたい人
- 急激な変化を求めない人
- グレイヘアが似合うか不安な人
徐々に変化していくので、変化の過程で止めることもできます。また、自分自身も周りも変化を受け入れやすく。
- すぐに変えたい人
- いますぐカラーを辞めたい人
具体的に詳しく知りたい人はこちらを読んでください。
3.ヘアマニキュアでグレイヘアに移行する
ヘアマニキュアも有効です。
根元の白髪と毛先に茶色をヘアマニキュアで自然になじませることができます。
ヘアマニキュアは少し濃い目のグレーやシルバーなど無彩色系を使用し、全体的に統一して見えるようにします。
使用する色味は必ずグレーやシルバーなどブラウンが入っていないもの。
よくサロンワークで使用する薬剤は上記の「ミルボン ルドレス プラチナグレイ」を使用します。お店によって無彩色のヘアマニキュアを置いてないようなので、担当者に相談することをオススメします。
しばらく続けると自然なグレイヘアになりますが、期間は1年近くかかると思います。
- すでにマニキュアで染めている人
- 明るくしたくない人
- ヘアカラーを辞めたい人
- 明るくしたい人
- 白髪との境目を出したくない人
具体的に知りたい方はこちらの記事を読んでください。
4. ブリーチを使用して移行する(全頭ブリーチやハイライト)
ブリーチ剤はヘアカラーと違い白髪染めを明るくすることができます。
技術的には難しいですが、一番変化が分かりやすいですね。
最短でグレイヘアにするなら全頭ブリーチ+ヘアカラー。
すぐに変化を付けながら移行していくならハイライトカラー+ヘアカラーです。
4-1. 全頭ブリーチでグレイヘアに移行する方法
白髪染め部分をブリーチして明るくしてからヘアカラーでなじませます。ヘアカラーでできない明るさにブリーチはできるので、すぐにグレイヘアに移行できます。
- 全頭ブリーチ全頭ブリーチしてその後にオンカラー
暗い白髪染めだとブリーチが2回必要です。
- 1か月後色が抜けているので色味補充
白髪を生かすように染める
- 1か月後同じく色味補充。残留色素が気になるならブリーチ
白髪を生かすように
- その後繰り返す
ある程度したらカラーを辞めても良い
✔おすすめな人
- 最短でグレイヘアにしたい人
- ダメージが気にならない人
- 色が抜けて明るくなっても平気な人
一番のメリットはすぐにグレーヘアにできることです。
✔オススメできない人
- 黄色い髪に抵抗がある人
- ダメージさせたくない人
- 急激な変化が怖い人
全頭ブリーチをすると一番早く移行できるのですが、デメリットも気になるところです。
ショートヘアの方をブリーチを使ってグレイヘアに移行した例を紹介している記事も参考になるかもしれません。
こちらの記事がおすすめです。
また、褪色が気になる場合はハイライトもおすすめです。
4-2. ハイライトでグレイヘアに移行する方法
黒髪部分や白髪染め部分細にかくハイライトを入れて、疑似的に白髪の仲間を作ります。白髪ぼかしの延長でグレイヘアに移行します。
全頭ブリーチよりもダメージも少なく褪色も控えめです。
ブリーチを使うので比較的早く変化します。
- ハイライトハイライト+ベースカラー(全体の色)で染めていく
ハイライトは細かく全体的に入れるのがポイント
- 1.5か月後全体カラーで色味補充
徐々に白髪をぼかしていくのがオススメ
- 繰り返し上の項目を繰り返す
少しずつ白髪をぼかす薬剤選定にしていく(明るくしたり、白髪を染め切らないようにする)
- ハイライト
卒業白髪がなじんできたらワンメイクのみ - グレイヘアある程度白髪がなじんだらカラーをやめる
全頭ブリーチと違い、一度で明るさを出すことができないので、ハイライトを重ねていく必要があります。
重ねるといっても毎回入れるのは負担が大きいので、
➀ハイライト+全体染め
②リタッチか全体染め
③ハイライト+全体染め
上記のようなカラーサイクルがおすすめです。
理想の明るさになったら、ハイライトは終了です。色味でグレイヘアを目指していきます。
✔オススメな人
- 変化が欲しい人
- 白髪をなじませたい人
✔オススメできない人
- ダメージが気になる人
- 明るくしたくない人
グレイヘアになったら気を付けること
グレイヘアはダメージのない素髪です。『ありのまま』だからこそきちんとケアやお手入れ、そのほかに気を配らないといけないです。
何もしないと『汚い印象』『老けた印象』になってしまう恐れがあります。
グレイヘアのケア
- 肌のケア:グレイヘアは、肌の透明感や質感によって印象が大きく変わります。日焼け止めをしっかりと塗り、肌を乾燥から守る保湿クリームなどを使って、肌の健康を保ちましょう。
- メイクの調整:グレイヘアに合わせたメイクをすることも大切です。例えば、明るい口紅やチークで、グレイヘアの印象を柔らかくしたり、アイメイクで目元を引き立たせることができます。
- カラーの選び方:グレイヘアには、鮮やかな色やパステルカラーなど、明るい色がよく似合います。また、モノトーンのコーディネートもおすすめです。グレイヘアが印象的なため、色彩豊かな洋服と合わせることで、洗練された雰囲気を演出できます。
まとめ
この記事では白髪染めをしている方がグレイヘアに挑戦できるような情報を解説してきました。
グレイヘアに移行するにはどのような方法でも半年以上かかります。その長期間をストレスが少なく過ごせるように、美容師としっかり話し合う必要があります。
グレイヘアに移行する際には、焦らず慌てず、時間をかけて丁寧にケアしていくことが大切です。
自分に合う移行の方法を見つけ、素敵なグレイヘアを目指しましょう。
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