白髪ぼかしってどんなもの?
どこでもできるの?
そんな『白髪ぼかし』『白髪ぼかしハイライト』の疑問に答える記事です。
✔この記事の内容
- よく聞く白髪ぼかしについて
- ぼくの白髪ぼかしと白髪ぼかしハイライトについて
- おおよその料金と時間について
このブログの管理者について
現役のヘアカラー専門の美容師です。ヘアカラー検定も所持して経験と知識は他の美容師に負けません!
✔こんな方にお勧めの記事です。
- 白髪ぼかしに興味がある方
- 白髪染めをしているがすぐに境目が気になってしまうかた
- 白髪をどう染めるか迷っている方
白髪って気になりますよね?
でも白髪染めは抵抗ある方が非常に多いです。『白髪染め』というネガティブなイメージと一度染めると染め続けないといけない不安。
また、白髪を染めても染めてもすぐに気になってしまう。
そんな方はぜひ最後まで読んでください。
ぼくなりの白髪ぼかしについて解説しているので参考にしてくださいね!
「白髪ぼかしハイライト」について知ろう
1-1. 「白髪ぼかしハイライト」とは?
一般的に『白髪ぼかしハイライト』とは白髪染めを使わずハイライトで白髪を馴染ませるカラーデザインです。
しかし、実際は美容師それぞれによって解釈が違い、技術やデザインも違います。
具体的には
- 白髪染めを使用する場合もある
- ハイライトの入れ方が太い、細いとある
- ハイライトの抜き具合が人それぞれ
- ハイライトの入れる量やプロセスも違う
つまり、一言で白髪ぼかしと言っても、多種多様です。
その中でより一般的な白髪ぼかしハイライトについて解説します。
1-2. 通常のハイライトとの違いは?
一般的には、通常の『ハイライトカラー』はハイライトを見せるデザインで、『白髪ぼかしハイライト』は単色染めに近い仕上がりにすることが多いようです。
しかし、ハイライトのデザインはサロンや美容師によってデザインが変わりますが、白髪ぼかしハイライトも同様です。
どんなサロンでどんな美容師にお願いするのか?
それでデザインは変わります。
1-3. 白髪ぼかしハイライトの施術内容は?
一般的には
- ステップ①ハイライトを入れる
- ステップ②一度シャンプーする
- ステップ③ドライ
- ステップ④全体染め
- ステップ⑤シャンプーとトリートメント
という流れが多いです。
ハイライトは根元付近から細かく入れます。このハイライト目的は白髪の仲間を作ることです。
その後に全体をおしゃれ染めで全体を染めます。
すると、ハイライトの部分とそれ以外の部分と色が入り、ハイライトも白髪も馴染んだ仕上がりになります。
しかし、お客様の白髪の割合や毛先の状態、ダメージ等によって異なります。また、ハイライトの入れ方や入れる量、全体染めの薬剤の種類で仕上がりも変わります。
白髪ぼかしハイライトのメニューは?
白髪ぼかしハイライトのメニューは、ハイライトの量や入れ方によって異なり、メニューとしてある場合とない場合があります。
例えばぼくが働いているお店だと、『白髪ぼかしハイライト』というメニュー名はありません。
『ハイライトカラー』や『ウィービング』、『ホイルワーク』というメニュー名のみです。
すべてのハイライトカラーやデザインカラーはこちらのメニュー料金をプラスしています。
サロンメニューで『白髪ぼかしハイライト』がなくても、『ハイライトカラー』というメニューがあれば、施術できる場合がありますので、サロンに直接確認をしてください。
また、白髪ぼかしは決まったデザイン構成や技術がありません。各サロンや美容師によってハイライトの入れ方や量が変わります。
なので一概には言えませんが、メニュー料金は15000円から20000円ほどでかかる時間は3時間くらいが多いでしょう。
白髪ぼかしハイライトについての疑問解消
2-1. 白髪ぼかしハイライトは白髪を染めるの?
一般的には、白髪ぼかしハイライトは白髪を染めるわけではありません。
ハイライトを入れて『白髪の仲間』を作り、馴染むように染めます。
なので使用するカラー剤は白髪染めでなく、おしゃれ染めになります。そのため、白髪がしっかり染まらず、境目が気になりにくくなります。
ですが、このあたりもサロンや美容師によってお薬の使い方が変わります。
2-2. 白髪ぼかしハイライトにブリーチは必要なの?
白髪ぼかしハイライトには、ブリーチを使用することが多いです。
ヘアカラーだけでは『白髪の仲間』を作ることができないからです。
ヘアカラーではできる明るさが決まっています。上の図のように12レベル程では『白髪の仲間』に見えにくいのです。
ブリーチを使用すると13レベル以上に明るくなり、ハイライトで白髪がなじみます。その分、黄味が強くなるので色を入れてなじませます。
2-3. 白髪ぼかしハイライトの効果(メリット)は?
- 白髪をおしゃれ染めでもなじむようにできること。
- 白髪が伸びても気になりにくい
- 明るく透明感のある仕上がりにできること。
- 赤味を消してやわらかい色にできること。
- 徐々に白髪を生かしたカラーに移行できること
- ヘアスタイルに立体感や動きを付けること
白髪ぼかしハイライトは、白髪とそうでない髪の境界線をぼかし、立体感のあるカラーに仕上げて、白髪を目立たなくする効果があります。
また、褪色時の白髪のキラキラをなじませる効果もあります。
2-4. 白髪ぼかしハイライトの効果(デメリット)は?
- 褪色すると全体が明るくなる
- 時間がかかる
- 料金がかかる
- 美容師とコミュニケーションが大事になる
- ハイライトによる髪のダメージ
一番のデメリットは髪が明るくなってしまうことです。仕上がりは落ち着いていても、1か月後の褪色時は明るくなっています。
なので、美容師と髪の状態や白髪の量、希望のカラーをしっかり伝えることが重要です。
2-5. 白髪染めと白髪ぼかしの違いは?
使用するお薬で『白髪をしっかり染めるのか』、『染めないのか』の違いです。
一般的に白髪染めは濃くブラウンが配合されています。
左が白髪染め、右がおしゃれ染めの染料です。白い髪にそれぞれの色が発色する目安の色です。
右のおしゃれ染めは薄く、淡いですよね。白髪のある方に使うと白髪が染まって見えません。
なので、白髪のある方におしゃれ染めを使用するときはハイライトを入れたり、白髪に色が入るように特殊な配合が必要です。
実はこの配合もサロンや美容師で変わります。
カラー剤をうまく使えば、白髪染めでもおしゃれ染めでも配合次第で白髪をぼかせるということです。
そして、白髪の量や白髪の生え方によって単色染めでも白髪ぼかしができます。
白髪ぼかしハイライトの注意点やおすすめポイント
3-1. 白髪ぼかしハイライトの注意点とは?
白髪ぼかしハイライトを施術する際には、美容師とのコミュニケーションが重要です。ハイライトの量や明るさ、コントラストなどしっかりと希望を伝えることです。
できればイメージの画像等を何枚か準備しておき、美容師と相談しましょう。
3-2. カウンセリング時に伝えること
美容師とコミュニケーションが重要といいました。
ぼくが実際にお客様に白髪ぼかしハイライトを入れる際に確認しているコトをお伝えしておきます。
- 全体的な明るさやデザインのイメージの画像
- 仕事場で髪色の制限について
- ハイライトの太さ
- ハイライトの量
- ハイライトを見せたいか、見せたくないか。
- 全体的に明るくなってもいいのか?
- 白髪が染まったほうがいい、染まらなくていい?
デザインを作る際に重要な部分ですので、美容院に行く前に確認しておきましょう。
3-3. 白髪ぼかしハイライトのオススメの施術頻度は?
白髪ぼかしハイライトの施術頻度は、個人の髪質や生え際の状態によって異なりますが、一般的には4か月に1回程度がオススメです。
このように間にリタッチやワンメイク(単色染め)を破産むといいでしょう。
白髪ぼかしハイライトは、白髪を目立たせず、立体感のある髪に仕上げることができますが、その効果はカラーをするたびに薄れていくため、定期的な施術が必要です。
ぼくがおすすめするのは年に3回程度ハイライトを入れることです。
白髪ぼかしハイライトのお手入れ方法
4-1. 白髪ぼかしハイライトのアフターケア方法とは?
白髪ぼかしハイライトをキレイに保つためには、アフターケアが大切です。髪のダメージを抑えるために、しっかりとしたシャンプーとトリートメントを使用することが重要です。
また、紫外線対策も忘れずに行いましょう。紫外線によるダメージは色落ちや色ムラの原因になるため、UVカット効果のあるヘアオイルやスプレーを使用することをおすすめします。
4-2. 白髪ぼかしハイライトに適したホームケアは?
過度の日光暴露は、毛幹の構造障害の最も頻繁な原因です。毛髪の光化学的障害には、毛髪タンパク質の分解および損失、ならびに毛髪色素の分解が含まれます。毛髪タンパク質の分解は、254 ~ 400 nm の波長によって誘発されます。UVB 放射は髪のタンパク質の損失の原因であり、UVA 放射は色の変化の原因です。毛髪の感光性アミノ酸が放射線を吸収し、その光化学分解によってフリーラジカルが生成されます。
引用元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19138021/から
白髪ぼかしハイライトを施した髪は、通常の髪よりも色の抜けやすさが気になります。
そこで、白髪ぼかしハイライトに特化したカラーケア用シャンプーを選ぶことがおすすめです。
カラーケア用シャンプーには、色を保護する成分が含まれているので、色落ちを防止することができます。
例えば、ミルボンのオージュアリペアリティのシャンプーとトリートメントは、ブリーチ毛のダメージを修復し、髪を健康的に保つことができます。
トリートメントには、髪の内部に浸透してダメージを補修する成分が含まれていて、髪を健康的に、 美しい髪を実現することができます。
4-3. 白髪ぼかしハイライトに適した紫外線対策とは?
紫外線は髪のタンパク質と色を変質させます。特にブリーチなどで脱色をしていると紫外線の影響を受けやすく、ダメージが進行しやすいです。
そこで、紫外線から守ってくれるオイルやバーム、セラムを使用すると、普段のセットで紫外線ケアができます。
ミルボンのエルジューダ サンプロテクトがおすすめです。
アウトバスのセラムやミルク、スタイリング剤としてオイルとバームそれぞれに紫外線ケア成分が配合されています。
特別普段のスタイリングにプラスしなくても、これに変えるだけです。
質感もトレンドを意識した作りになっていますよ。
白髪ぼかしにハイライトは必ず必要?
白髪ぼかしハイライトは、白髪染めを使わずにおしゃれ染めで白髪をなじませるためのハイライトデザインです。
白髪の量や生え方によって必ず必要とは限りません。
また、デザインによってハイライトは一度のみで、あとは単色染めを行う場合もあります。
美容師とコミュニケーションをとり、今の髪質や色に合わせてデザインを決めていくことが重要です。
5-1. 単色染めで作る白髪ぼかしの例
まず、白髪を染めるときに考えるのが白髪の量です。
具体的にお客様の髪で見るとこのような感じですね。
実際のお客様の白髪の量や生え方、白髪に対する捉え方で白髪ぼかしのデザインや色を考えています。
白髪率は30%程度です。白髪染め履歴から少し長持ちするようおしゃれ染めに変えました。縮毛矯正や髪も細くやわらかいためブリーチのダメージが気になるのでヘアカラーのみで『ぼかし』ています。
白髪にも色が入るが、数週間で白髪が浮いてくるようなイメージでカラーの調合をしています。
いつもより境目が気になりにくいと言ってもらえました。
☝ハイライトなし白髪ぼかしのポイント
- 徐々に明るくしていく(明るくすると境目が気になりにくい)
- おしゃれ染めを使ってなじむ程度に染める(よく見ると白髪が浮いている)
- モノトーンやシルバー系のカラー剤でなじませる
もちろん、サロンや美容師によって解釈は変わりますが、ぼくはこれも『白髪ぼかし』としてお客様に勧めております。
白髪染め(グレイカラー)と『白髪ぼかし』の違いについてはこちら。
実際にやってみないとわからないかもしれません。染めた直後、染めてから1か月後、それぞれ様子を見てみましょう。
白髪ぼかしハイライトの例
例えばこんな感じ。
ハイライト(白髪の仲間)を入れると、ヘアカラー直後も褪色時もきれいになじみやすいです。
白髪ぼかしハイライトと白髪ぼかしについてこちらで解説しています。
もちろん向き不向きもあるので、美容師に相談してみることをお勧めします。興味があれば試してみてくださいね。
Q&A
Q1:どこの美容院でもできますか?
A:おそらくできないところもあるでしょう。デザインカラーに力を入れている美容師、カラーの得意な美容師に限ると思います。
ただ、この技術は解釈が多様なので、Instagramやクーポンサイトでデザインを確認したほうがいいかもしれません。
Q2:暗く染まっている髪にも白髪ぼかしハイライトはできますか?
A1:できます。しかし、デザインや仕上がりの色は限定されます。
Q3:白髪ぼかしハイライトの持ちはどのくらいですか?
A:ハイライトの持ちは4か月ほどです。根元の白髪は1か月程度で気になってくるでしょう。定期的に染め直しは必要ですが、伸びてきた時のストレスはかなり違います。
まとめ
この記事では
- 白髪ぼかしハイライトとは?
- 白髪ぼかしハイライトの様々な疑問について
ついて解説してきました。
『白髪ぼかし』はいろんな技術や考え方があるので、気になる方は担当の美容師に相談してみてください。
美容院や美容師を探す場合はInstagramやホットペッパーで検索し、『白髪ぼかし』のメニューがあるか確認してみましょう。
お知らせ
ここからは軽くお店の紹介をします。
もしよかったら最後までお願いします。
bleuterreのヘアカラーこだわり
bleuterre(ブルーテーフ)では、ヘアカラーリストがいるのでヘアカラーに特化しています。
もちろんワンメイクカラーやグレイカラーにもダメージが少ないように工夫しています。
こだわりのポイントをいくつかあげます。
- 酵素の力で老化防止ヘアカラーができる
- 髪質を見極めてオンリーワン処方する
- ほぼすべての髪色対応できる超絶豊富なヘアカラー剤
長くヘアカラーを楽しんでもらうためにいろいろ工夫しています。
ヘアカラー料金はこちらに詳しく載せています。
白髪ぼかしのこだわり
お客様の悩みの一番が『白髪』です。
この白髪をどう染めたらいいのか?ずっと悩んできました。
最近、少し答えのようなものができてきたと感じます。
- 映え中心ではいけない
- 答えはお客様が持っている
- 薬剤選定ですべてが変わる
映え中心ではいけない
Instagramで集客を考える美容師が増えています。
Instagramで見るのはどれも目を引くデザインばかり。そしてクオリティーが高い。美容師ならそんなデザインを表現してみたいと感じてしまいます。
できない自分が嫌で真似したくなってしまう。多くの美容師はInstagramでフォロワーの多い美容師を目指してしまいます。
せっかく頑張って表現しても、どこかお客さまを置き去りにしているように感じていました。
ここ数年いろいろ葛藤しながらサロンワークをしていましたが、最近もっと目の前のお客様に向き合って、少しづつカラーを積み上げていくことが重要と改めて感じました。
答えはお客様が持っている
すべてお客様の悩みや希望が優先であり、ぼくらがやりたいものだけをやってはいけないと感じました。
SNSでは目立たないが、目の前のお客様が本当に求めているものをしっかり形にしたいと考えるようになりました。
薬剤選定ですべてを変わる
同じ工程、同じ技術でも薬剤によって本当に変わってしまいます。仕上がりの色だけではなく、対象の仕方や色まで変わります。
カラー当日だけではなく次回のカラーまでどのように抜けるか計算し、プランを考えて薬剤を考えていくと、どんどん目の前のお客様のデザインが変わってきました。
それによってお客様の悩みも軽くなっていると感じます。
お客様の求めていることを形にするためにこれからもアップデートし続けたいと思います。
予約の仕方
Instagramでもヘアカラーのお役立ち情報やサロンスタイルを載せています。ヘアカラー相談やサロン予約もメッセージで承りますのでフォローをよろしくお願いします。
サロンの予約の際は
- 希望の日時
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- デザイン等
ぼくのInstagramにメッセージでお願いします。
Instagramはこちら。
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