・学校で研修があるから髪を黒くしないと…
・そろそろ面接があるから暗くしないと…
・黒染めすると髪が明るくならなくなると聞くけど、本当かな?
このような黒染めに関する疑問や不安がありますよね。
しかし、黒染めにはデメリットが多く、知らず知らずのうちに染めてしまうと後悔することも。
例えば、
- 黒染めした後は髪を明るくするのが難しい
- 色のバリエーションが少ない
- 真っ黒になってしまうかもしれない
では、自分の希望に合った黒染めは本当に存在しないのでしょうか?
私は15年以上ヘアカラーのプロとして、多くの方々の髪を染めてきました。特に、白髪や黒染めに関する悩みに対して多くの解決策を提供しています。
ぼくの詳しいプロフィールはこちら。
- 黒染めを失敗しない頼み方
- 黒染めの選び方とその種類
- セルフカラーに関する情報
失敗しない黒染めの頼み方を理解し、黒染め後の髪色の後悔がなくなります。
髪色は、私たちの外見や印象に大きな影響を与えます。
黒染めした後の色は、
一度入れると長い間その髪の「履歴」として残ります。
そのため、理想の髪色を維持するためには、どのように染めるかが重要です。
※基本的には黒染めは美容院で行うことを推奨します。しかし、できない人もいるので、その後にセルフカラーの解説もしています。
美容院で黒染め(暗染め)の頼み方のポイント
美容院での黒染めを頼む際は以下のポイントを押さえるといいでしょう。
- なぜ黒染めしたいのか
- いつからどれくらいの期間、黒くしたいのか
- どれくらいの明るさを希望するのか
- 今後、髪を明るくしたいか、ブリーチするつもりがあるかどうか
単に黒くすると言っても、ただ染めるだけでは後悔してしまいます。
具体的にはこんなイメージ。
研修のため、1週間後から2週間だけ髪を黒くしたいんです。
でも、真っ黒は避けたいし、終わったら明るく戻したい。
ただ、その際はブリーチは避けたいんです。
このようにポイントを押さえて伝えると、美容師も色を選ぶのがスムーズになります。
また、経験が少ない美容師でも聞き漏れがなく失敗を防ぐことができると思います。
黒染めとは:なぜ希望を明確に伝えるべきか?
黒染めは、明るい髪色を自然な黒にすることを言います。
しかし、ヘアカラー剤において「黒」という色は存在しません。カラー剤の中でいろんな色素が混ざり「黒っぽく」発色しています。
黒染めの色のバリエーションと明るさ
髪を黒く見せる色にはいろんなカラー剤があります。
カラー剤の色味を分類すると4つほど。
- ナチュラル
- ナチュラルブラック
- グレー
- ブルーブラック
明るさは6レベルから1レベルまであります。
- 1レベル~4レベル:地毛~それより黒い
- 5レベル:地毛くらいか若干明るい
- 6レベル:少し明るい
1レベルが最も暗く、6レベルが地毛よりほんのり明るい程度です。
ぼくら美容師は、この色味と明るさうまく使い髪を黒く染めています。
黒染めと暗染めの違い
髪を「黒く」するには二つの染め方があります。
黒染め=髪を地毛、もしくは地毛より黒くします。
暗染め=「地毛くらい」か「少し明るい」をイメージして自然に黒くする。
黒染めは長期間、黒髪を維持することができますが、次回のカラーに影響が出ます。
暗染めは黒染めに比べ、次回のカラーに影響が少ないが、色持ちが悪いです。
後悔しない黒染めを行うために、先ほどの黒染めのポイントを美容師に伝えることが重要なのです。
次に、それぞれ特徴を詳しく見ていきましょう。
「黒染め」の特徴
黒染めはこのようなカラーを使います。
ナチュラル系のカラー剤の4~1レベル
その黒染めのメリットとデメリットを解説します。
黒染めのメリット
- 色持ちが良く褪色しにくい
- しっかり黒髪になる
- ずっと真っ黒
黒染めのデメリット
- 明るく出来ない
- いつまでも黒い
- 黒くなりすぎる
どんな人にお勧め?
- ヘアカラーを辞めたいひと
- しばらく明るくしない人
- 長い期間を黒髪を維持したい人
次は暗染めを見ていきましょう。
「暗染め」の特徴
暗染めは3パターンあります。
ナチュラルの6~5レベル
グレーの5~3レベル
ブルーブラック
仕上がりが自然で透明感がある特徴があります。
暗染めのメリット
- 自然な仕上がり
- 透明感が出る
- 次回のカラーの邪魔が少ない
暗染めのデメリット
- 思ったより明るい場合がある
- 褪色が早い
- グレーやブルーが強く過ぎる場合がある
どんな人にお勧め?
- 短期間黒くした人
- 真っ黒にしたくない人
- しばらくしたら明るくしたい人
根元の髪が伸びている際の注意点
黒染めする際、伸びている髪は染めないほうが良い場合があります。
黒い染めていない部分が伸びているなら、軽く美容師に染めるべきか尋ねるといいでしょう。
次に黒染め以外に髪を黒くする方法を見ていきましょう
黒染め以外に髪を黒くする方法
完全な黒染めを避けて、それに近い色を作る方法を3つ紹介します。
- 暗染め
- 黒染めスプレー
- 黒のカラーワックス
3.1 暗染めをする
先ほど説明した暗染めです。
ぼくは実際お客様に使用するカラー剤はこちらです。
お勧めはグレー系3レベルです。
なぜなら、透明感を出しておしゃれに黒髪に見せることができるから。
似合わない人がいない色味で万人にお勧めできます。
3.2 黒染めスプレーの活用
黒染めしないで黒くするには「黒染めスプレー」もおすすめです。
髪を染めないので、ダメージもなく、黒染めのリスクもありません。
数日間だけ黒髪にしたい方は黒染めスプレーも検討してください。
・①ホーユー Beauteen | ビューティーン 黒染めスプレー
特徴
1日だけ黒髪に変身!髪を傷めずに対応可能なアイテム
「ビューティーン」のトーンダウンカラーシリーズ。
面接や急な用事で、一時的に明るい髪を黒くしたい時に最適です。
髪に一時的に黒の色素を付着させるだけなので、髪のダメージを気にする必要がありません。また、シャンプーするだけで簡単に洗い流せるのが特長です。
・カラーバリエーション:ナチュラルブラック
・内容量:80g
3.3 カラーワックスの活用
黒染めスプレーに近いものでカラーワックスもおすすめです。
黒染めスプレーは
- 周りや衣類を汚しやすい
- 襟足や後ろにつけにくい
- 髪が固まりやすくバレやすい
といったデメリットもあります。
そのデメリットを少し解消できそうなのが「カラーワックス」です。
少し高いのがネックですが・・・
カラーワックスのオススメ
・①エマジニー カラーワックス フォーマルブラック
特徴
冷たさと柔らかさ、二面性を持つ黒の魅力。
髪のトーンをちょっと落としたい日や、アクセントとしての黒を求めるとき。面接や冠婚葬祭など、さまざまな場面での活躍が期待できる、必携の一本です。
黒髪に変身可能。本当に助かる。洗うだけで元の色に。
バイト先で黒髪が必要だったけれど、これを使って自然に対応できました!
エマジニー カラーワックス フォーマルブラック
カラーバリエーション:16色
内容量:36g
キャンペーン:2個買うと1つ無料でついてきます。しかも16色から選び放題です。
もっと詳しくはこちらの記事で解説しています。
セルフカラーの注意点
自宅でのヘアカラー、特に黒染め、は便利で経済的ですが、注意すべきポイントがいくつかあります。
セルフカラーのリスク
セルフカラーには色ムラや頭皮や髪のダメージ、次回のカラーに対してのリスクがあります。
塗布ムラや薬剤選定によりリスクが高まります。
回避方法と軽減のコツ
- 塗布ムラにならないように人に塗ってもらう
見えない箇所は特に薬液がつきにくいでしょう。せめて人に手伝ってもらったほうがいいのではないでしょうか
- 薬剤を適切に選ぶ
間違っても白髪染めは使用しないようにしましょう。
セルフカラーの選び方と使用の注意点
しっかりと黒くしたいけど、美容院には行けないという方もいるでしょう。」
ここでは簡単にセルフカラーについて解説しますね。
・セルフカラーの選び方
- 今の自分の髪色を見極める
- 失敗しにくい色味を選ぶ
- 希望に合った明るさを選ぶ
- 維持したい期間に合わせた選ぶ
- のちに明るくしたいかで選ぶ
・セルフカラーの使用の注意点
- パッチテスト(アレルギー試験)をすること
- 手袋を着用すること
- 髪は洗わないほうがいい
- 塗布量や塗布ムラを気を付けること
- 塗布時間や放置時間を守ること
- 髪のダメージに注意すること
- セルフカラーのデメリットに注意すること。
黒染め後の髪のケア
ヘアカラー後の髪のケアは、色持ちを良くし、髪の健康を保つために不可欠です。
色持ちを良くする方法
髪の色を長持ちさせるには、いくつか気を付けることがあります
- カラー用のシャンプーを使用する
- シャンプーの回数を気を付けること
- 紫外線から髪を守ること
- ドライヤーやアイロンの熱を気を付けること(150度以下)
まとめ
黒染めを美容院で頼む時のポイント
美容院での黒染めは、仕事や学校の規則により必要になることがあります。
しかし、どのように頼めばいいか迷うことも。
以下、黒染めを美容院で頼む際のポイントを解説します。
まず、黒染めを頼む際の基本は、自分の希望を明確に伝えること。
美容師さんはプロフェッショナルですが、お客様の思い通りの結果を出すためには、具体的な要望を知ることが大切です。
具体的には
- 黒くしたい理由や動機は何なのか
- どのくらいの暗さにしたいのか
- いつ、どのくらいの期間維持したいのか
- 今後明るくする予定はあるのか
このあたりをしっかりと伝えることが重要です。
また色味に関しても相談するとよいでしょう。
そして、黒染め後のケアについても、美容師さんからのアドバイスを受けることが推奨されます。
特に色持ちを良くするケア方法や、オススメのヘアケア商品など、プロの視点からの提案を受け取ることで、長持ちする黒髪を維持できます。
美容院での黒染めは、適切なコミュニケーションが鍵となります。
上記のポイントを意識して、自分の思い通りの黒髪を手に入れましょう。
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7.Q&A
- Q黒染めを明るくするのは大変ですか?
- A
黒染めを明るくする難易度は、使用した薬剤の色や染める前の髪色に依存します。
黒染めの色調や濃さが特に影響を及ぼし、ナチュラル系の4レベル以下の濃い色は、ほとんど明るくすることができません。
その際、ブリーチが必要となることが多いです。
しかし、ブリーチをしてもオレンジ色が出ることがあり、希望の色合いに仕上げるのが難しく、ムラが出るリスクも高まります。
ハイトーンの明るい色に染める場合は、2回のブリーチが必要となることも。
- Qなぜ美容師は黒染めを嫌がるのですか?
- A
黒染めに対する慎重な姿勢の背景には、一度黒く染めた髪を再び明るくするのが難しいためです。
もしお客様が将来的に明るいカラーを希望した場合、その要求に応えるのが一層困難になります。
黒染めの痕跡は髪の「履歴」として残り続け、その部分がムラになりやすく、また明るく染めるのが難しい場所として存在します。
このような要因が、ヘアカラーの施術の難易度を高め、お客様の期待に応えることが困難になるためです。
- Q黒染めでも美容院で行う方がいい理由は何ですか?
- A
美容院での染め方を推奨する主な理由は、
美容師が薬剤に関する豊富な知識と経験を持っているためです。
お客様の将来の髪色のプランや色持ちの期間に合わせて、最適な技術を施してくれます。
セルフカラーでできる技術には限界があり、美容院でしか実現できない方法が数多く存在します。
確かに、料金は高めに感じるかもしれませんが、良い結果を得るためには美容院での施術がおすすめです。
- Q黒染めはやめたほうがいいですか?
- A
黒染めをするかどうかは、個人のニーズやライフスタイルによります。
黒染めは髪のメンテナンスや将来的なカラーチェンジを考慮すると、柔軟性が少なくなるため注意が必要です。
しかし、学校や職場のルールで必要な場合、または黒髪のナチュラルな美しさを求める場合には、黒染めが必要になります。
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