美容院で染める時間も予算も節約したい…
市販の黒染めを考えているが、どの製品がいいのかわからない。
市販の黒染め製品は手軽で経済的ですが、製品の選び方、正しい使用方法を実践しないと、その後の髪色に影響を与えてしまいます。
しかし種類が多く、実際に何を選べばいいのかわからないと聞きます。
そこでこの記事で、黒染め製品の選ぶコツからおすすめ製品、使い方などを失敗しないコツをお伝えします。
美容院で染める時間や予算を抑え、自宅で簡単にきれいな黒髪を実現する方法を知れるでしょう。
これから自宅で黒髪を試みたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
このブログの運営・執筆者
2000年に北日本ヘアスタイリストカレッジを卒業後、盛岡市の美容院に就職。
美容院で豊富な実務経験を経て、ヘアカラーリストに。最新の白髪ケアについて発信しています。
- 美容師免許(国家資格)
- JHCA(日本ヘアカラー協会)ヘアカラー検定 ファイブスター取得
- HIKARIカップ モデルカット部門入賞歴あり
- JHCA主催ヘアカラーコンテストで受賞歴あり
- ウィービングコンテスト(ルベルコスメティックス)敢闘賞
- セミナー活動歴あり
※関連記事もご覧ください。
【カラーリスト解説】黒染めはしたくないけど暗くしたい 市販カラー10選
黒染めの基礎知識
黒染めについて簡単に説明しますね。
黒染めとは?
黒染めとは、明るくなった髪を地毛の明るさまで黒く染めることができるヘアカラー剤です。
ネット上では、
- アルカリヘアカラー
- ヘアマニキュア
- ヘアカラートリートメント
- カラースプレーやカラーワックス
を勧めています。
しかし、美容師でカラーリストの知識から考えると、髪を黒く染めるならアルカリヘアカラーの一択です。
黒染めの選び方
黒染めの選び方はこちらです。
- 黒髪を維持したい期間で選ぶ
- 黒染めはヘアカラー剤を選ぶ
- 色は自然な色を選ぶ
- 容量を確認
製品選びは黒髪を維持したい期間で選ぶ
黒髪を維持した期間で製品を選びましょう。
長く黒髪を維持したいなら『ヘアカラー』
美容師の私のおすすめはヘアカラーです。
確かにヘアマニキュアやカラートリートメントでもブラックはあります。
でも、ヘアマニキュアやカラートリートメントのブラックは発色がおかしく、褪色時に緑や青味が出てしまいます。
その後のヘアカラーもきれいに染まらないので、髪を黒く染めるならヘアカラー一択です。
数日のみ維持するなら『カラースプレー』か『カラーワックス』
黒染めはその後のカラーに影響を与えます。数日だけ避けるなら、カラースプレーかカラーワックスがおすすめです。
色移りがあるので注意は必要です。
頭皮に問題があるなら『ヘアマニキュア』か『カラートリートメント』
頭皮に刺激が気になるようなら『ヘアマニキュア』か『カラートリートメント』がおすすめです。
刺激が少ないので、比較的安心して使用できます。
しかし、一度で染まらなく複数回使用が必要。
また、褪色時の色ムラや変色が起こりやすいのも注意が必要です。
黒染めはヘアカラー剤を選ぶ
黒染めをするならヘアカラーがおすすめです。
ヘアマニキュアやカラートリートメントでは、ムラになりやすく、褪色もキレイではありません。
頭皮や髪の問題がないなら、ヘアカラーを選びましょう。
そのヘアカラーの選び方を簡単に説明します。
白髪染めではなく黒染めを使用する
白髪染めでも髪は暗くできますが、黒染め専用のカラーを使用しましょう。
黒染めと白髪染めの大きな違いは、染める対象の髪や染料、強さです。
- 茶色や金髪など黒髪から明るくなった髪色
- 均一に黒くする染料
- 明るい髪を前提としているため、薬剤は弱め
- 白髪混じり髪
- 白髪が目立たないような自然な茶色から黒まで
- 健康な白髪を染める前提のため、薬剤は強め
黒染めと白髪染めで、どちらのカラー剤でも髪を黒くすることができます。
しかし、ダメージを考えると黒染めを使用したほうが良いと言えます。
女性用と男性用の違いは特にない
女性用と男性用の違いは特にありません。
パッケージや香り、色の種類など微妙に違いますが、成分は同じです。
女性が男性用、男性が女性用を使用しても問題はありません。
色味と内容量を確認してから購入をしましょう。
希望の髪色で選ぶ
髪を黒く染める『黒染め』と髪を暗く染める『暗染め』があります。
実は、黒くするにはいくつかカラーバリエーションがあるのです。
黒染めは美容院がおすすめですが、どうしてもできない人はセルフカラーを検討しましょう。
黒染めの特徴
- 褐色で地毛~地毛より黒く染める
- 自然~真っ黒になる
- 次回のカラーの妨げになる
- 色持ち良い
暗染めの特徴
- グレーやアッシュで暗く染める
- ブラウンで暗く染める
- 自然な仕上がりになる
- 次回のカラーの妨げになりにくい
- 色持ち悪い
黒染めはデメリットあるため、希望の髪色や黒髪の期間などで、染める色を選んだほうが良いでしょう。
暗染めについてはこちらで解説しています。
カラー剤の形状を選ぶ
黒染めで使用しやすいのは、泡タイプか乳液タイプのカラー剤です。
セルフカラー剤にはいくつか形状の種類があります。
- 泡タイプ
- 乳液タイプ
- クリームタイプ
使いやすく、ムラになりにくいのは泡タイプと乳液タイプです。
色は自然な色を選ぶ
容量を確認
黒染めは2色で展開されていることが多いです。
色見本を参考に、迷ったときは『ナチュラルブラック』を選びましょう。
自然な黒に染めることができます。
各カラー剤によって容量が違い、髪の長さや量によって使用量も変わります。
使用時に足りないとならないように、少し多めに準備するようにしましょう。
美容師から見るとセルフカラー剤の量は少ない
美容師目線でセルフカラー剤を見ると、量が少ないと感じます。
セルフカラー剤は総量が100㎖くらいでセミロング
対してサロンカラーは根元のカラーでも60~70gくらい使用します。
薬液の粘性が違うとはいえ、サロンカラーでは足りないと感じます。
ショート以外は、1箱以上あったほうが無難かもしれません。
おすすめの黒染め商品
迷ったらこちらがおすすめです。
- ビューティーラボ 髪色もどし ナチュラルブラック
- 自然な黒髪
- ビューティーン トーンダウンカラー ナチュラルブラック
- 次回のカラーで明るくしやすい
他にも黒染め製品もあるので一緒に説明しますね。
ビューティラボ 髪色戻し ナチュラルブラック
ビューティーラボ 髪色もどし ナチュラルブラック
特徴
※注意点
- 泡成分が髪に残りやすいのでしっかりすすぐこと
- 剤が冷えているとホイップ状にならない(室温が20~30℃に1時間おく)
・カラーバリエーション:ナチュラルブラウン・ナチュラルブラック
・内容量:1剤40㎖、2剤80㎖、トリートメント5㎖
・使用量:セミロング1つ。髪が多い人やロングは2つあると安心です。
ギャッツビー ターンカラー スモーキーブラック
ギャッツビー ターンカラー スモーキーブラック
特徴
・カラーバリエーション:ナチュラルブラック・スモーキーブラック
・内容量:1剤35g、2剤70㎖、
・使用量:男性のミディアムで1つ(耳が隠れるくらい)髪の量が多い場合は2つ準備しましょう
ギャッツビー ターンカラー ナチュラルブラック
ギャッツビー ターンカラー ナチュラルブラック
特徴
・カラーバリエーション:ナチュラルブラック・スモーキーブラック
・内容量:1剤35g、2剤70㎖、
・使用量:男性のミディアムで1つ(耳が隠れるくらい)髪の量が多い場合は2つ準備しましょう
リーゼ 泡カラー 髪色もどし ナチュラルブラック
リーゼ 泡カラー 髪色もどし ナチュラルブラック
特徴
・カラーバリエーション:ナチュラルブラウン・ナチュラルブラック
・内容量:1剤40㎖、2剤60㎖、トリートメント8g
・使用量:セミロングで1つ。ロングは2つあると安心。髪の量が多い人は1つ多く準備しておきましょう。
ビューティーン トーンダウンカラー ナチュラルブラウン
ビューティーン トーンダウンカラー ナチュラルブラウン
特徴
・カラーバリエーション:
ナチュラルブラウン・ナチュラルブラック・スーパーブラック
・内容量:1剤32g、2剤96㎖、美容液5g
・使用量:セミロングで1つ。ロングは2つあると安心。髪の量が多い人は1つ多く準備しておきましょう。
ビューティーン トーンダウンカラー ナチュラルブラック
ビューティーン トーンダウンカラー ナチュラルブラック
特徴
- 黒髪に近い自然な色合い
- 色持ち成分Wアミノ酸(テアニン、タウリン)配合・ボタニカルオイル配合
- 泡立つ乳液でムラなく塗布できる
- 次のカラーで明るくできる独自処方
・カラーバリエーション:
- ナチュラルブラウン
- ナチュラルブラック
- スーパーブラック
・内容量:1剤32g、2剤96㎖、美容液5g
・使用量:セミロングで1つ。ロングは2つあると安心。髪の量が多い人は1つ多く準備しておきましょう。
パルティ カラーミルク 髪色もどし
パルティ カラーミルク 髪色もどし
特徴
- 大容量1.5倍がうれしい
- 5つのトリートメント成分が髪をいたわる
・カラーバリエーション:
- めくばせブラック
- おもわせブラウン
・内容量:1剤60g、2剤120㎖、美容液5g
・使用量:髪の量が多い人は2つあると安心です。
ルシードエル ミルクジャム 髪色もどし
ルシードエル ミルクジャム 髪色もどし
特徴
- 4つのヘアケア成分が髪をいたわる
- つやのある自然な黒髪へ
・カラーバリエーション:ナチュラルブラック
・内容量:1剤40g、2剤80㎖、美容液5g
・使用量:セミロングで1つ。ロングは2つあると安心。髪の量が多い人は1つ多く準備しておきましょう。
フレッシュライト ミルキー 髪色もどし
フレッシュライト ミルキー 髪色もどし
特徴
- Wケラチン成分配合で髪の内部を補修
- 8種類のアミノ酸(うるおい成分)配合
- 明るい髪も一度でしっかり染まる
・カラーバリエーション:ナチュラルブラック・クールブラック
・内容量:1剤60g、2剤60㎖、美容液5g
・使用量:セミロングで1つ。ロングは2つあると安心。髪の量が多い人は1つ多く準備しておきましょう。
実際の色の画像や色落ち画像、ブリーチ画像
黒染めランキングと評価基準
・1番お勧めの製品は?
・ヘアカラー専門家はここを評価
【数日間のみ】黒染め以外の対策
1~数日間のみなら黒染め以外でも対策できるかもしれません。
以下を参考にしてください。
【特にショートヘアにおすすめ】黒のカラーワックス
ショートヘアなら黒のカラーワックスがおすすめです。
スタイリングの延長で髪色を変えることができ、シャンプーすると元の色に戻ります。
黒染めのデメリットを回避できる優れもの。数日間だけなら、黒染めではなく、髪を黒く見せる製品がおすすめです。
ワックスの特性上、ロングヘアには向かず、ショートヘア限定になります。
【数日間なら】黒染めスプレー
ミディアムからロングヘアは黒染めスプレーが最適です。
スプレータイプは髪が長くても全体に塗布しやすく、髪全体を黒く見せることができます。
水分に弱いので、雨や汗に気を付けて使用しましょう。
黒染めのメリットとデメリット
黒染めのメリット・デメリット
黒染めのメリットをまとめました。
- しっかり髪色が暗くなる
- 色持ちが良い
- 均一に仕上がりやすい
デメリットはこちらです。
- 色素が残留する
- 次回のカラーの影響を与える
- 不自然な仕上がりになりやすい
- 髪が黒くなりすぎる場合も
- 髪の印象が重たくなる
- 髪が黒くなると野暮ったく見える
黒染めの正しい使用方法
染める前にパッチテスト行うこと
事前にパッチテストを行いましょう。
カラー剤に含まれる成分にはアレルギー反応を起こす場合があります。
使用する2日(48時間)前に腕の内側に10円玉くらい薬液を塗りテストします。
30分後と48時間後と2回、テスト部分を確認します。
異常がないことを確認のうえで、カラー剤を使用しましょう。
髪を染める前に準備しておくとよいもの
準備しておくと便利なものを紹介します。
- ケープ(ゴミ袋を切って代用しても良い)
- 新聞紙など床に敷くもの
- 汚れても良い服(前開きの服)
- 汚れても良いタオル
- ヘアクリップ
- ワセリンなど(油性クリーム)
- 目の粗いクシ
説明書を確認すること
製品によって使用方法が微妙に違います。
- 放置時間
- 容量
などが違います。
使用方法を守り、適切に使用することをおすすめします。
髪を染める手順を守る
- 髪をブロッキングする
- はえぎわや襟足にフェイスクリームを塗る
- 毛先を軽く水スプレーで濡らす(毛先のダメージが大きい場合)
- 素早くカラー剤を全体に塗る
- 決められた時間を置く
- シャンプーする
染めた後のケア方法
最近のカラー剤の付属品にヘアケア剤があります。
必ず使用しましょう。
手触りや色持ちも変わります。
色落ちさせない方法
さらに、日常的な工夫とヘアケアで色落ちを最小限にできます。
日常的な工夫
- シャワーの水温を低くする
- 摩擦を防ぐ
- 髪をしっかり乾かす
- ドライヤーやアイロンを低温で正しく使う
色落ちを防ぐヘアケア
- アミノ酸系のシャンプーを使用する
- トリートメントで髪を補修する
- 紫外線ケアをする
- 色持ちをサポートする特別なシャンプーを使用する
日常的な髪のケアで色持ちは変わります。
こちらの記事で、もっと詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
【3つ】黒染めの注意点は?
【毛先を濡らす】ダメージ部分は特に色が入りやすい
カラー剤を均一に塗っても、ムラになることがあります。
- 明るさのムラ(ブリーチ回数など)
- ダメージ
これらが色素の定着に影響を与えるからですね。
多くの場合、その部分に色が入りすぎて真っ黒になります。
色が入りやすい部分を濡らしてから、カラーを塗布することで、色素の入りすぎによるムラを防ぐことができますよ。
水が滴るくらいというよりは、少し湿らす程度がおすすめです。
【黒染めも褪色する】改めて染める必要が出る場合も
黒染めも他のヘアカラーと同じく、時間と共に褪色(色が抜ける)ます。
特に、ブリーチをしている場合は茶色くなりやすいですね。
どのくらい持つかは髪によって変わりますが、必要に応じて、もう一度染める必要があることを覚えておきましょう。
【美容院がおすすめ】明るくしたいときは?
一度黒染めをすると、髪が明るくなりくく、ムラになりやすくなります。
特定のイベントが終わり、髪を明るくしたくなった時は、美容院で染めましょう。
プロが適切なアドバイスと施術を行ってくれます。
黒染めが適している人
【長い期間】黒髪を維持したい人
長期間にわたって、黒髪を維持したい人は黒染めを選ぶとよいです。
通常のヘアカラーで暗くしても、1~2か月ほどで、元の明るさに戻ってしまうからです。
一方で、黒染めは色持ちが良く、長い期間黒髪を維持できます。
【規定がある】職場や学校が髪の明るさに厳しい
職場や学校に規定(ヘアカラー禁止)がある場合は黒染めを選びましょう。
逆に明確な基準がない場合は、ヘアカラーで様子を見るのがおすすめです。
まとめ
この記事では、市販の黒染めの選び方やおすすめ製品、正しい使い方などを解説してきました。
黒染めの選び方をまとめました。
- 黒髪を維持したい期間で選ぶ
- 黒染めはヘアカラー剤を選ぶ
- 色は自然な黒を選ぶ
- 容量を確認
お勧めの製品はこちら。
- ビューティーラボ 髪色もどし ナチュラルブラック
- 自然な黒髪
- ビューティーン トーンダウンカラー ナチュラルブラック
- 次回のカラーで明るくしやすい
きれいに染めるコツは
- 染める前にパッチテストをする
- 便利なものを準備する
- 説明書を確認
- 正しい手順を守る
この記事の内容を参考に自然な黒髪を実現してください。
黒染めに関する Q&A
- Q市販の黒染めはどれくらいで落ちますか?
- A
黒染めは、約1~2か月くらいから徐々に色が落ちていきます。
これは特に、元の髪色で変わります。
例えば、金髪の状態だった場合は1か月以内、ブリーチなしの場合は2か月くらいで徐々に色落ちしていきます。
完全に元に戻るわけではなく、少しづつ明るく茶色になっていきます。
しかし、この持続期間はあくまで目安で、黒染めの種類や髪のお手入れ、髪質によってもかなり変わります。
- Q市販の黒染めのメリットは何ですか?
- A
美容院で黒染めするのと比較して、市販の黒染めのメリットはこちらです。
- 安く染めれる
- 自分の空いた時間でできる
- 簡単に染めれる
- Q黒染め以外で黒くする方法はありますか?
- A
以下の方法があります。
- 暗染め
- 黒のカラーワックス
- 黒染めスプレー
- ヘアマニキュア
- カラートリートメント
- Q髪色戻しと黒染めは同じですか?
- A
髪色戻しと黒染めは、それぞれ特徴が異なります。
- 髪色戻しは、髪の色を自然な色に戻すことを目的
- 黒染めは、髪を黒くすることを目的
- Q黒染めから明るくする方法はありますか?
- A
できます。以下の方法を検討してくださいね。
- 徐々に明るくする
- ヘアカラーで少しづつ明るくする。
- ブリーチを使う
- 全頭ブリーチ
- ハイライト
- バレイヤージュ
- 徐々に明るくする
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