・白髪染めをしても、なぜかすぐに色が落ちてしまう…
・白髪がキラキラして、髪がキレイに見えない…
・白髪を染めたのに、白髪が金髪のように見える…
多くの人が白髪染めに関するこれらの一般的な悩みを持っていますが、その原因と適切な対策について理解していますか?
あなたの白髪染めに関する悩みを解消し、美しい髪色を保つための実践的なアドバイスを提供します。
美しい髪を保つ秘訣を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
このブログの運営・執筆者
2000年に北日本ヘアスタイリストカレッジを卒業後、盛岡市の美容院に就職。
美容院で豊富な実務経験を経て、ヘアカラーリストに。最新の白髪ケアについて発信しています。
- 美容師免許(国家資格)
- JHCA(日本ヘアカラー協会)ヘアカラー検定 ファイブスター取得
- HIKARIカップ モデルカット部門入賞歴あり
- JHCA主催ヘアカラーコンテストで受賞歴あり
- ウィービングコンテスト(ルベルコスメティックス)敢闘賞
- セミナー活動歴あり
【結論】白髪がキラキラする原因は2つ
なぜ白髪がキラキラ光るのか。
原因として考えられるのは以下の通り。
- 白髪の表面と内部構造による光の乱反射のため
- 白髪染めの染料が薄い、明るいなどで不十分な染まり具合のため
【原因①】白髪の表面と内部構造による光の乱反射のため
白髪はメラニン色素を失い発生します。
その結果として異なる光の反射特性を持ちます。
メラニン色素が豊富な髪は光を吸収しやすいのに対し、白髪は光をより多く反射します。
この光の反射(または乱反射)は、特定の角度や照明で白髪がキラキラと見える原因の1つです。
【原因②】白髪染めの染料が薄い、明るいなどで不十分な染まり具合
白髪染めを使用する際、白髪が完全に染まらず透けて見えることがあります。
例として、
- 染料の色が薄い
- 明るすぎる
- 染料が均一に浸透しない
また、時間が経つと、
- 色素が褪色
すると、透けて見えます。
白髪が透けてしまうと、光が当たった際にキラキラとした反射を見せてしまいます。
これは、美容院でもセルフカラーでも起こることが一般的です。
この白髪の褪色に対処方法はいくつかあるので、白髪が気になる方はぜひ参考にしてくださいね。
この後は、対策できる原因【白髪染めの染料が薄い、明るいなどで不十分な染まり具合のため】に焦点を当て詳しく解説しますね。
【深堀】カラーで白髪がキラキラする『8つの要因』の詳細解説
白髪のキラキラ現象の主な要因はこちら。
- おしゃれ染めを使用したので白髪の染まりが弱い
- 使用した白髪染めの色が明るい
- アッシュ系などカバー力が弱い色味を使用
- 放置時間が短い
- 塗布量が少ない
- 健康すぎる髪、または厚いキューティクルの影響
- 過度なダメージ毛
- 繰り返しのリタッチで毛先の褪色
簡単に解説しますね。
①おしゃれ染めを使用したので白髪の染まりが弱い
おしゃれ染めは白髪染めに比べて、染料が薄く出来ています。
そのため、白髪のカバー力が不足して、白髪がキラキラと光りやすいです。
②使用した白髪染めの色が明るい
明るい色の白髪染めは、暗い色ほど白髪を隠す力が弱いため、キラキラとした白髪が浮きやすいです。
少し暗めの白髪染めは、白髪をしっかり染め、白髪の浮きが気になりません。
③アッシュ系などカバー力が弱い色味を使用
白髪を染めるには茶色の色素が必要です。
アッシュとはグレーや青味の色素が多く配合されており、茶色が少ないカラー剤になります。
そのため、白髪のカバー力が他の色に比べて弱い場合があり、それが白髪のキラキラの原因になる場合があります。
④放置時間が短い
白髪染めやおしゃれ染めなどアルカリカラーには、適正な放置時間が存在します。
白髪染めの放置が短すぎると、染料が髪の内部で十分に発色せず、白髪が染まらない場合があります。
長すぎても、ダメージだけが進行してしまいます。
※アルカリカラーの発色と放置時間の関係
ヘアカラー剤には脱色作用と染色作用があり、これらの作用は時間とともに進行します。
脱色作用:薬液を混ぜてから15分程度まで続く。
染色作用:薬液を混ぜてから徐々に起こり、30分くらいが一番は発色の良いタイミングになる。
⑤塗布量が少ない
カラー剤の塗布量が少ない場合、白髪が均一に染まらず、部分的にキラキラとした光沢が現れます。
特に白髪染めは通常のカラーより塗布量を多くします。
⑥健康すぎる髪、または厚いキューティクルの影響
健康な髪や厚いキューティクルを持つ髪は、染料の浸透が悪く、染まりが弱い場合があります。
特に、地毛が真っ黒で光沢がある髪は染まりにくいことが多いです。
⑦過度なダメージ毛
染料が不均等に吸収されやすく、結果として白髪がキラキラと見えやすくなります。
⑧繰り返しのリタッチで毛先の褪色
定期的なリタッチで根元は染まっても、毛先が褪色していると、光が当たるとキラキラとした見た目になります。
【6選】白髪のキラキラとした光りを解消し、若々しい印象を取り戻す方法
先ほどの『8つの要因』を解消する方法はこちらにまとめました。
- 白髪カバーに適した暗め色の選択
- 使用方法や放置時間、塗布量を守る
- 過度なダメージ部分をカットする
- ブラウン系など白髪のカバー力のある色味を選ぶ
- 2回に1回は毛先まで染める
- 髪質が染まりにくい場合は塗布量を多くする
順に解説します。
A 白髪カバーに適した暗め色の選択
明るい色より暗めの色のほうが、しっかりと白髪をカバーできます。
白髪にしっかり色が入り、白髪以外の髪と近い色になると、白髪が目立ちにくくなります。
褪色も穏やかで、白く浮きにくく、キラキラしません。
B 使用方法や放置時間、塗布量を守る
使用量と放置時間について
白髪をきれいに染めるには、正しい使用方法、放置時間、適切な塗布量を守ることが大切です。
まず、使用方法と放置時間については、製品パッケージの指示に従ってください。タイマーの活用など正確な時間を守ることが重要です。
特に放置時間が短すぎると染料が十分に発揮できず、長すぎると髪のダメージに繋がります。
塗布量について
次に、塗布量についてです。
塗布量はカラーの仕上がりに大きく影響し、不十分な量では白髪をカバーできません。
カラー剤を『塗る』というよりも、『置く』というイメージで塗布することをおすすめします。
参考までにサロンカラーの塗布量を載せておきます。
【補足】サロンでの薬液の使用量と染まらない原因について
美容院では、根元のリタッチで1剤60g・2剤60g・計120g使用します。
さらに毛先を染める場合は、追加でカラー剤を使用します。
市販品の容量は各メーカーによって違います。
染まらない原因は、使用量が少ないということも考えられます。
染まらないと感じた場合は、製品の容量を確認して、1つではなく2つ使用することも検討してください。
C 過度なダメージ部分をカットする
ダメージがひどい髪は、染めたときの色の入り方に問題が出やすいです。
色が濃くなりすぎたり、反対にうまく色がつかなかったりすることがあります。
トリートメントやカラー剤で調整するのが難しいため、ダメージのひどい部分は少しずつカットするのが良いでしょう。
そうすることで、髪全体がきれいに均一に染まり、変に光ることを防げます。
D ブラウン系など白髪のカバー力のある色味を選ぶ
ブラウン系の色は白髪カバーに最適です。
なぜなら、他の髪の色とよくなじみ、白髪を自然に隠せるからです。
美容院で最も人気のある色もブラウン系で、その理由は染まりやすさにあります。
白髪が目立ちやすい方は、ブラウン色の使用をおすすめします。
E 2回に1回は毛先まで染める
定期的に毛先までしっかり染めることで、全体の髪色を均一に保つことができます。
特に、根元を中心に染めがちな方は、毛先の褪色に注意しましょう。
褪色した毛先は、白髪をより目立たせてしまいます。
美容院では、白髪の目立ちにくい均一な髪色を保つため、2回に1回は髪全体を染め直すことが一般的です。
F 髪質が染まりにくい場合は塗布量を多くする
髪質により色がうまく入らないことがありますが、この問題は塗布量を増やすことで解決できます。
適切な量の染料を使うことで、白髪をしっかりカバーし、不自然な輝きを抑えられます。
実際にサロンカラーでも、塗布量を意識してしっかりと染めています。
【キラキラ防止対策】自宅でできる白髪ケア
実際に白髪のキラキラを自宅で簡単にできる白髪ケア方法を紹介します。
個人的にはムラシャンがおすすめですね。
白髪のキラキラを白髪染めでカバーしようとすると、暗いものを選ぶ必要があります。
しかし、ムラシャンなら自分の好きなカラーで美容院、セルフカラーでも手軽にプラスできますよ。
ぜひ参考にしてください。
a 【セルフ】市販の白髪染め
市販の白髪染めでも色によってはキラキラを防ぐことができます。
選ぶ際は、少し暗めの色味を選ぶことです。
適切に使用することで、髪に均一な色を与え、キラキラ光る白髪を目立たなくすることが可能です。
L’Oreal Paris(ロレアルパリ)エクセランス R
ブローネ 泡カラー
ホーユー シエロ ヘアカラーEX クリーム
b 【白髪に使える】ムラシャン
ムラシャンは、シャンプーするだけで徐々に髪の黄ばみを減らし、明るい髪色を保つのに役立つ製品です。
主にブリーチカラーやハイトーンの髪色向けに設計されていますが、選び方次第で白髪ケアにも効果的です。
特定のムラシャン製品は、白髪を目立たなくする効果があり、定期的に使うことで白髪の白浮きを自然になじませることができます。
週に数回の使用が推奨されており、手軽に続けられるためお勧めです。
ナプラ N. カラーシャンプー Bk(ブラック)
白髪染めのキラキラを染めたいならこちら。
白髪の浮きに対処するなら、白髪染めで毛先まで染めるのがベストです。
しかし、毎回使用するとダメージの原因になります。
そこで、カラーシャンプーはダメージが無く、白髪の浮きを抑えることができます。
しかもシャンプーをたまに変えるだけです。
ブラックといっても黒くなるわけではありません。
安心して使用できます。
フィヨーレ クオルシア カラーシャンプー パープル
白髪が少ない方にお勧めです。
業界1色素が濃くて、効果の実感しやすいムラシャンです。
ハイライトやブリーチカラーにも使用でき、非常に使いやすい製品です。
c 【ダメージレス】白髪染めトリートメント
白髪染めトリートメントは、髪を染めるだけでなく、同時に髪のダメージケアも行える製品です。
定期的な使用で、白髪を自然に隠しつつ、髪の健康も守ることができます。
【KAMIKA カミカ】カラートリートメント
5つの無添加処方で、安全性に配慮した設計が特徴です。
黒髪を育成するために、「ヘマチン」と「メタリン」という二つの有効成分がWで配合されています。
さらに、頭皮のかゆみやフケを抑えるための頭皮ケア成分が含まれており、健康な髪の成長をサポート。
髪を染めながら、髪質改善してくれます。
・公式サイト特典
- 500円クーポン付き
- 初回57%オフ!さらに2回目以降も31%オフ
- 初回価格3330円もお特になる
- 20日間の全額返金保証
- いつでも変更・解約できる
【CILEO シエロ】カラートリートメント
リタッチ用と全体用と2つのバリエーションがあり、用途に合わせて使用できます。
【PRIOR プリオール】カラーコンディショナー N
カラートリートメントは暗くなりがちです。
『カラーコンディショナー N』は染料が薄く、淡い色味が特徴です。
白髪の浮きをぼかすならお勧めです。
【再び光る?】白髪の褪色その原因と対策
一度染めた髪色は、ずっと同じく維持することはできません。
白髪が時間とともに再び光り始めるのは、褪色が原因です。
ここでは、白髪と黒髪の褪色の違いと、褪色を防ぐための対策を掘り下げます。
【理由】白髪と黒髪の褪色が違うから
白髪と黒髪の混在した髪を染めると、直後の髪色は白髪がなじみ、同じような仕上がりになります。
しかし、時間が経つと白髪がキラキラと浮いてきます。
これは、白髪は褪色すると白まで戻る傾向があり、それに比べて、黒髪は茶色で褪色が止まります。
この褪色の差が、白髪が再びキラキラと光る原因になります。
【5選】褪色を防ぐ対策
この褪色をできるだけ抑え、白髪のキラキラを抑える対策をまとめました。
- 【シャンプーが大事】ヘアカラー用のシャンプー、トリートメントを使用
- 【適正温度】ヘアカラーにやさしいお湯の温度
- 【水分大敵】髪をすぐに乾かす
- 【熱ダメージ】ドライヤーやアイロンなど
- 【紫外線対策】髪にもUVケアを
1.【シャンプーが大事】ヘアカラー用のシャンプー、トリートメントを使用
ヘアカラー用のシャンプーとトリートメントは、染めた髪を優しく洗い、色落ちを最小限に抑えます。これらの製品は、色持ちを良くする成分を含んでいます。
2.【適正温度】ヘアカラーにやさしいお湯の温度
熱いお湯は色落ちの原因となるため、ぬるま湯で髪を洗うことが推奨されます。
適切な温度で洗髪することで、髪色を長持ちさせることができます。
3.【水分大敵】髪をすぐに乾かす
濡れた状態で髪を放置すると色落ちしやすくなります。洗髪後はすぐに優しく髪を乾かしましょう。
4.【熱ダメージ】ドライヤーやアイロンなど
熱によるダメージも色落ちの原因となります。
ドライヤーは熱を避け、一点に風を当てすぎないようにしましょう。
また、アイロンの熱は150度以下に設定し、スルーする速度や回数を気を付けましょう。
そして、熱から守ってくれる製品を使用するのもおすすめです。
5.【紫外線対策】髪にもUVケアを
紫外線は褪色を加速させます。
外出時にはUV保護スプレーを使用するか、帽子をかぶることで髪を保護しましょう。
Q&A
- Q白髪染めでキラキラしない色は?
- A
暗めの色、特に深いブラウンや黒は、白髪をキラキラさせずに自然にカバーするのに効果的です。
これらの色は染めた後の、白髪と黒髪の色の差が少なく、しっかりと染まる特徴があります。
- Q白髪染め後に髪の毛がキラキラするのはなぜ?
- A
白髪染め後に髪がキラキラする主な原因は、
- 白髪の表面と内部構造による光の乱反射のため
- 白髪染めの染料が薄い、明るいなどで不十分な染まり具合のため
白髪の構造上で光をより多く反射したり、白髪の染まりが悪く透けてしまうと、光が当たった際にキラキラとした反射を見せてしまいます。
- Q白髪染めを置きすぎたらどうなりますか?
- A
白髪染めを長時間放置すると、髪に過剰なダメージを与える可能性があります。
また、時間を長くおくと、染まりが良くなると感じます。
しかし、ある一定の時間を超えると、カラー剤の染まりはほとんど変わらないと言われています。
染毛効果は変わらないのに、髪のダメージのみ増えてしまう可能性があるので、適切な放置時間を守りましょう。
まとめ
この記事では、白髪染めの後に白髪がキラキラと浮いて見える、原因と対策について解説してきました。
白髪がキラキラと浮いて見れる原因はこちら。
- 白髪の表面と内部構造による光の乱反射のため
- 白髪染めの染料が薄い、明るいなどで不十分な染まり具合のため
カラーで白髪がキラキラする『8つの要因』はこちら。
- おしゃれ染めを使用したので白髪の染まりが弱い
- 使用した白髪染めの色が明るい
- アッシュ系などカバー力が弱い色味を使用
- 放置時間が短い
- 塗布量が少ない
- 健康すぎる髪、または厚いキューティクルの影響
- 過度なダメージ毛
- 繰り返しのリタッチで毛先の褪色
これらの原因を理解し、対策はこちらになります。
白髪染めの褪色を防ぐ方法はこちらです。
- 【シャンプーが大事】ヘアカラー用のシャンプー、トリートメントを使用
- 【適正温度】ヘアカラーにやさしいお湯の温度
- 【水分大敵】髪をすぐに乾かす
- 【熱ダメージ】ドライヤーやアイロンなど
- 【紫外線対策】髪にもUVケアを
原因を理解し、対策をすることで白髪の浮きは対処できます。
ぜひ参考にしてくださいね。
そのほかにも白髪の悩みを解消するための記事を作成しています。こちらも参考にしてください。
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